山形県の金山町で、癌探知犬によるがん検診が実施されることになり話題になっています。癌探知犬とは、尿の臭いでがんがあるかどうか探知できる犬のことです。金山町は胃がんによる死亡率が全国でもワーストで、この検診の導入に踏み切ったといいます。
尿を検査機関に提出するだけでがん検診ができれば、体への負担はほぼありませんし、がん検診を受ける敷居が低くなりますよね。癌探知犬によるがん検診の申し込み方法や費用について調べました。
癌探知犬によるがん検診の申し込み方法は?
金山町では全国に先駆けて癌探知犬によるがん検診が自己負担なしで受けることができます。町民が健康診断で採取した尿は冷凍され、千葉北総病院へ送られます。そして、探知犬によって尿のかぎわけが行われ、約三ヶ月後に陽性か陰性かが知らされるそうです。なんでも、癌探知犬はかなり初期のがん患者の尿もかぎわけることができるそうなので、簡単で負担なく精度の高い検診がうけられるということになります。
このような検診が町の検診で受けられるなんて、金山町町民の方がうらやましいですね。
現在のところ、このような市区町村は他にないわけですが、癌探知犬による検診を受けたいと思う方も大勢いるのではないでしょうか。
調べてみると、癌探知犬による検診を個人的に申し込みをして受けることができることがわかりました。
「ドックラボ」という会社のHPによると、電話等で検診を申し込むと検診キットが自宅に郵送されてきて、呼気(尿ではなく呼気の臭いでも嗅ぎ分けができるとのこと)を採取しレターパックに入れてポストに投函するという方法で簡単に受けることができるようです。ポストに投函するだけでいいのならば、忙しい方でも簡単に検診を受けることができますね。
ドックラボ
0120-111-496
(平日10:00~17:00)
気になる費用は?
金山町は本年度予算に、日本医科大千葉北総病院への委託料などとして1100万円を計上。そして、町民が検診を受ける際の自己負担は0円。
では、上記のような企業に個人的に申し込みをした場合は、費用はいくらかかるかというと、
通常50000円でキャンペーン期間は38000円とのことでした。
簡単な検査なので高く感じてしまうかもしれませんが、人間ドックもまあまあの値段がします。このくらいはしてしまうのでしょう。
探知犬を育てるためには、500万円以上もの費用がかかるそうで、まだ頭数も少ないため検診の費用が高額になってしまうということもあるかもしれません。もっと、値段も安く気軽に受けることができる検診になればいいですね。現在のところは、仕事が忙しく、お金に余裕のある方にはぴったりの検診ということです。
変わる、がん検診
がんの臭いを嗅ぎ分けることができるのは、犬だけではないようです。
寄生虫のアニサキスなどで知られる「線虫」が、がん患者の尿の臭いを好むことがわかりました。尿をたった1滴、線虫のいるシャーレに垂らすと、がん患者の尿の臭いを好む線虫は垂らした尿に近寄っていくのだそうです。線虫が尿に寄っていけば、がん。寄っていかなければがんではないということですね。
癌探知犬による嗅ぎ分けは、犬の集中力などにも左右されることがあり、1日のうちであまり多くを調べることはできません。しかし、線虫による検診はそのような心配もなく、がん患者の発見率は95.8%と、精度も高い。しかも、費用も100円程度ということで費用の問題もクリアできます。2019年の実用化を目指して、研究が進められているそうですよ。
まとめ
がん検診は、「めんどくさい」「費用が高い」「時間がかかる」「部位ごとに様々な検診を受けないといけない」などの理由で受けない人が多いそうです。癌探知犬や線虫による検診のようなものが普及し、だれもががん検診を気軽に受けることができるようになるといいですね。