季節の変わり目である春は、肌トラブルが多い季節であることを知っていますか?女性の約7割が、乾燥、かゆみ、吹き出物などの肌トラブルを感じているそうです。春の肌トラブルは、気温差が大きく体調を崩しやすかったり、紫外線や花粉症の影響を受けたりと原因は様々ありますが、予防するためにはどうしたらよいのでしょうか。
春の肌トラブル 注意すべきは「ストレス」と「紫外線」
ストレス
春は、進学・入社・異動など環境が大きく変わる時期です。春は最も精神的ストレスを感じる時期と言っても過言ではないでしょう。そして、ストレスを感じている人ほど肌トラブルが起きやすいことがわかっています。
ストレスが自律神経に作用すると、交感神経が優位になり血流が悪くなります。そうすると、美肌にとって大切だと言われている「血管力」が低下してしまいます。
血管力とは、気温差や運動等の外部の環境の変化に応じて、血流を調節する力のことです。血管力が低下し血流が悪くなると、必要な酸素や栄養が肌まで行き届かず、老廃物がたまりやすくなり肌荒れが起こりやすくなります。
確かに私も、疲れていたりストレスを溜めていたりすると顔に吹き出物が・・・。また、私は冷え性なのですが、冬になると顔色が悪くなり目の下のくまが目立ってきます。血流が悪くなっていたからだったんですね。
紫外線
夏に比べると日差しの強さはそれほどないように感じますが、実は、春4~6月の紫外線は夏と変わらない量の紫外線が出ています。日差しを強く感じないと、うっかり日焼け止めを塗り忘れたりして、紫外線対策を怠ってしまうことも多々あるでしょう。
春の紫外線は、上記でも記した「血管力」とも大きく関わりがあります。肌の角質は、紫外線を多く受けると厚みを増して肌を守ろうとします。しかし、血管力が低下すると肌のターンオーバーがうまくいかなくなり、しっかりと角質ができなくなってしまいます。すると、肌のバリア機能が失われ、紫外線の影響をもろに受けてしまいます。
紫外線は、シミ、シワ、たるみを引き起こすと言われており、美肌の大敵です。紫外線の影響はなるべく受けないようにしていきたいですね。
このように春は、ストレスにさらされ血管力が弱まるのに加え、不十分な紫外線対策によって紫外線の影響を大きく受けてしまうという、肌にとって最もよくない環境になってしまう季節なのです。
あなたの血管力は大丈夫?
以下の項目に多く当てはまる人ほど血管力が弱っています。特に5個以上当てはまる人はすぐに体質の改善が必要です。
血管力チェック
□湯船に入らず、シャワーで済ませている。
□肩がこる。
□スマホやPCをよく使う。
□手足が冷えやすい。
□疲れやすい。
□ストレスを感じやすい。
□睡眠不足
□肌のくすみが気になる。
□肌の乾燥が気になる。
血管力をアップさせるには?
① 下半身を鍛える
筋肉の収縮は血管をやわらかくしなやかにします。下半身の筋肉量は全体の約7割をしめてると言われており、下半身を中心に鍛えると効率よく血管力をアップさせることができます。
② ぬるめのお風呂につかる
熱いお風呂に入ると、交感神経が優位になり血流が悪くなってしまうため、38~40℃くらいのぬるめのお風呂に入るのがおすすめです。血管力アップはもちろん、ストレス解消にもなります。
③ 深呼吸をする
深呼吸をすると副交感神経が優位になり、毛細血管にも血液がめぐりやすくなります。ストレスや緊張を感じたらゆっくり深呼吸してみましょう。息をすうよりも、はくことを意識するのがポイントです。
④ 温冷パック
ホットタオルと冷やしたタオルを1分ずつ顔にのせる「温冷パック」は、毛細血管が拡張・収縮され、血行がよくなります。ホットタオルの作り方は、水でぬらしよくしぼったタオルをレンジで1分程度温めます。冷たいタオルの作り方は、水でしぼったタオルをビニル袋に入れ冷蔵庫で冷やします。
紫外線対策のポイント
①日焼け止めをまめに塗り直す
日焼け止めは、日常生活ではSPF30以上、PAは++くらいのものを選びましょう。
外にいる時間が長い日などは、SPFが高いものを選びます。
Tゾーンや、鼻、頬骨などは日焼けしやすいうえに日焼け止めも落ちやすいところです。できれば2~3時間おきに日焼け止めを塗り直すとよいでしょう。
②紫外線対策グッズを利用する
日焼け止めで紫外線を全て防げるわけではありません。日傘、帽子、サングラスなども合わせて使い対策していきましょう。
まとめ
これから紫外線が強くなっていきます。まだ気温は肌寒い日もありますが、油断せずに対策していきましょう。また、血管力を鍛えると、血流がよくなり肌の調子がよくなると共に全身の健康状態も改善されることが期待できます。「血管力」ぜひ、意識して生活してみてくださいね。