2017年1月23日、千葉県成田市にある湘南動物プロダクションで、飼育員2人がライオンに襲われて重傷を負うというショッキングな事故がありました。
「ライオンがいるところ=動物園」と思っていましたが、動物プロダクションなんてところもあるんですね。飼育している動物に襲われてしまうという事故は、たまにニュースになることがありますが、なぜこのような事故が起こってしまうのでしょうか。
ライオンかみつき事故はなぜ起こったか
このライオンかみつき事故は、飼育舎の中で飼育員が出演準備のためにライオンを洗っていて起こったようです。事故の詳しい状況については、現在、警察が調査中とのことですが、そもそもこのような事故は防げなかったのでしょうか。
ネットでも、
”今まで大丈夫だったからって甘く見ていたんだろ”
”噛んだライオン具合悪かったっぽい。動物は悪くない”
”普通の猫もシャンプーしたら噛みつくよ”
というような声が上がっています。
そんな危険をおかしてまでライオンを洗う必要が本当にあったのでしょうか。動物プロダクション側の危機管理が不十分だったのではないかと推測されます。
ライオンはなぜ人を襲うのか
ライオンがなぜ人を襲うのか。それは、彼らの周囲にいる生き物は全て「獲物」とみなされるからです。
いくら人に慣らされていても、生きるために培われてきた本能に逆らうことはできません。弱肉強食の世界で生きている人間以外の動物たちは、自分たちとライオンの力関係をよく理解しており、むやみに近づくことはありません。
一方で人間は、自分たちにかなう生き物はいないと、無意識のうちに勘違いしてしまっているのかもしれませんね。
ちなみに、病気のライオンや年老いたライオンは、獲物としてあえて人間を狙うことがあるのだそうです。
なぜかというと、人間には戦う牙や鋭い爪も、逃げ切れる足の速さも、何一つないということをライオンは知っているからです。
今回、飼育員に噛みついたライオンは体調があまりよくなかったとの情報もあり、こういった理由が関係していることも考えられます。
また、ライオンは、やはり猫と同じで水に濡れることが苦手なようです。こんな真冬に水(お湯だったのでしょうか?)をかけられて怒ってしまったのかもしれませんね。
ライオンに噛まれたことのある有名人
10代、20代前半くらいの方はあまり知らないかもしれませんが、ライオンに噛まれたことのある有名人を紹介します。
ムツゴロウさん(畑 正憲)
動物王国で有名な、ムツゴロウさん。
どんな動物ともスキンシップをとり仲良くなってしまうムツゴロウさんでしたが、ブラジルの動物保護施設を訪れた際に檻の中のライオンに、右手の中指を噛まれて大ケガを負いました。
しかし、ムツゴロウさんは「ライオンは服の袖を噛もうとしただけ」と言っていました。動物に対する深い愛情を感じますが、命が助かって本当によかったですよね。
松島トモ子さん
麦茶のCMで有名な女優の松島トモ子さん。
テレビの取材でケニアを訪れた時のことです。サバンナにライオンがいるにも関わらず車から降り、子供のライオンを眺めていたところ、後ろにいたライオンに襲われました。
大ケガを負ったものの、すぐに取材に復帰した松島さん。傷ついたヒョウを野生に戻す施設で、ヒョウがフェンスを跳び越えて襲ってきました。傷があと1mmずれていたら命が危なかったそうです。
九死に一生をはたした松島さんですが、それでも動物が好きなんだそうです。
まとめ
野生にいるはずの動物を飼育するということは、並大抵のことではできません。
動物の習性をよく理解し、謙虚な気持ちで接していかなくてはいけないなと思いました。
このような事故が2度と起こらないよう、動物を飼育している施設では安全管理を十分にしていただきたいと思いました。