LDH JAPANのダンス・ボーカルグループFANTASTICSのメンバーである中尾翔太さん(21)が胃がんため活動を休止することを発表しました。これからが期待されるグループのメンバーの活動休止。そして21歳という若さでの胃がんということで、衝撃を受けた人も多いことでしょう。気になるのが中尾翔太さんのがんの進行具合。ステージはどのくらいなのか?スキルス性胃がんではないのか?見ていきましょう。
中尾翔太の胃がんはステージ3か4?
中尾翔太さんの胃がんのステージは発表されていません。しかし、胃がん発見の経緯として、「体調不良が続き、精密検査を受けたところ胃がんが発覚した」と、発表では述べられています。中尾さんは、12月30日と1月20日のライブを体調不良のため当日にキャンセルしていました。このことから、自覚症状があったことがわかりますね。
胃がんの自覚症状とは?
胃がんは早い段階で症状が出ることは少なく、かなり進行していても無症状である場合もあります。自覚症状があった場合も、ただの体調不良と思って見逃されてしまうことが多い病気です。人間ドックなどを受けていれば早期発見できるかもしれませんが、中尾さんはまだ21歳。まさか胃がんとは思いもしなかったでしょう。
胃がんの自覚症状
・胃の不快感
・食欲不振、体重減少
・倦怠感、ふらつき
・吐き気、げっぷ
進行してくると、腹痛、黒色便や吐血などの症状も出てきます。
中尾翔太の胃がんのステージは?
中尾さんにどのような体調不良の症状があったのかはわかりませんが、ライブを当日キャンセルするくらいですから、かなり具合が悪かったことがうかがえます。また、発表の中でがんのステージについて触れなかったことを考えると、初期のがんではなく、良くてステージ2。おそらくはステージ3か4のある程度進んだ状態なのではと考えられます。
胃がんのステージ
ステージ1
リンパ節転移がない。がんが粘膜下層まででとどまっている状態。いわゆる初期の胃がんで5年生存率は9割です。(1A期)同じステージ1でも、胃に接したリンパ節に転移がある少し進んだ状態も含まれます。(1B期)
ステージ2
以下のいずれかにあてはまる場合ステージ2とされます。
・リンパ節転移はないが、胃の表面まで浸潤している。
・胃に接したリンパ節に転移があるが、筋層・漿膜下層までの浸潤。
・胃の血管に沿ったリンパ節に転移があるが、粘膜下層までの浸潤。
5年生存率は5~6割といわれています。
ステージ3
以下のいずれかにあてはまる場合、ステージ3とされます。
・リンパ節転移はないが、多臓器に浸潤している。(3A)
・胃に接したリンパ節に転移があり、胃の表面にまで浸潤している。(3A)
・胃の血管に沿ったリンパ節に転移しているが、胃の表面にまでは浸潤していない。(3A)
・胃に接したリンパ節に転移があり、多臓器にまで浸潤している。(3B)
・胃の血管に沿ったリンパ節に転移があり、胃の表面まで浸潤している。(3B)
ステージ3の5年生存率は、状態にもよりますが3~4割くらいといわれています。
ステージ4
全身にがんが転移してしまっているいわゆる末期がんの状態です。胃の近くだけでなく、遠くのリンパ節にまで転移がある状態、もしくは肝臓・肺・腹膜など隣接していない臓器にまで転移がある状態です。
ステージ4になると5年生存率は急激に下がり、6~7%となります。
中尾翔太 スキルス性胃がんの可能性は?
スキルス性胃がんは比較的若い人に多いことから、中尾さんもスキルス性胃がんではなかいと心配されています。スキルス性胃がんは、胃痛などの症状があることもありますが、無症状であることも多く、胃カメラなどの検査をしても胃の表面に変化があまりなく、発見しにくいがんです。ですから、発見されたときには症状が進行していることが多く、結果として生存率がかなり低くなってしまいます。
雨上がり決死隊の宮迫博之さんもスキルス性胃がんでした。食欲不振などの症状はあったものの、まさか胃がんとは思っておらず、結局人間ドックで発見されたようですね。
中尾さんがスキルス性胃がんであるかどうかはわかりませんが、どうか初期段階での発見であったことを祈るばかりです。
まとめ
21歳というあまりの若さでの胃がん発症にかなりショックを受けましたが、中尾さん本人の発表した文を見ると、いたって前向き。若年層のがんは進行も早いけれど、体力があるため治るのも早いんだとか。がんを克服し、みんなに希望を与えてほしいと思います。