「世界仰天ニュース」でボツリヌス症について紹介していたのがとても恐ろしかったので紹介したいと思います。少し前に、蜂蜜を食べた乳児がボツリヌス症で死亡したことがニュースになりましたね。ボツリヌス症は、赤ちゃんだけでなく大人でもなる可能性は十分にあります。
ボツリヌス菌の毒がスゴイ
ボツリヌス症とは、ボツリヌス菌から輩出される毒素によって起こる中毒症状のことを言います。このボツリヌス毒素は大変な猛毒で、500gあれば全人類を滅ぼすことができるほど。恐ろしく強い毒ですね。
しかし、驚くことにボツリヌス菌は自然界にごく普通に存在する菌なのだそうです。土の中や動植物に付着しており、手をよく洗わずに調理してしまったりすると、料理の中にボツリヌス菌が入ってしまうことも。
ボツリヌス菌は、芽胞という休眠状態になっているのですが、この芽胞がかなりやっかい。100℃で10分加熱したとしても退治することができず、むしろ毒素を出しやすい状態にしてしまうのです。
ただ、毒素自体は加熱によって毒性が弱まります。また、残ったボツリヌス菌も大人の場合は、大抵、腸内細菌によって退治されてしまうので問題ありません。
ボツリヌス症の症状
筋肉の麻痺が起こります。
・視力低下
・ふらつき
から始まり、
・会話がしにくくなる
・食べ物を飲み込めない
・身体に力が入らない
などの症状が現れ、ひどくなると呼吸もできなくなってしまい、死に至ることもあります。
ボツリヌス症なってしまうのはどんなとき?
多少は腸内細菌によって退治されるとはいえ、ボツリヌス菌が増え、毒素を出してしまっていればボツリヌス症になり、命を落としかねません。では、どんな食べ物に気を付けたらよいのでしょうか。
ウィンナーやハムなどの加工肉
市販のウィンナーやハムなどには防腐剤が入っていますが、一度開封してしまったものについては要注意。ボツリヌス菌は肉類で増殖しやすくなるため、生肉じゃないからと、しばらく経ったものを食べると、ボツリヌス症になってしまう恐れがあります。開封したら早めに食べちゃってくださいね!
缶詰
細心の注意を払って製造されてはいるものの、過去に缶詰でボツリヌス菌の食中毒が起こった例があります。ボツリヌス菌は空気がない環境を好み増殖するので、缶詰はもってこいの環境なのです。
チルド食品
チルド食品も密閉されていますので、ボツリヌス菌が増えやすい状態になっています。そして、ぱっと見レトルト食品と似ているため、保存の方法を間違えてしまい、食中毒になってしまうことも少なくないそうです。ボツリヌス菌は、30℃~37℃くらいで最も増殖しやすくなるため、チルド食品を常温保存してしまうと、増えるための条件が整ってしまいます。表示をよく見て、注意するようにしてくださいね。
・チルド食品→要冷蔵
・レトルト食品→常温保存
乳児ボツリヌス症とは
大人の場合は、腸内細菌によりボツリヌス菌は退治されますが、小さな子供の腸内細菌ではたちうちできません。もし、体内にボツリヌス菌が入ってしまったら、体内でボツリヌス菌が増え、毒素を出し、乳児ボツリヌス症になってしまうのです。赤ちゃんに蜂蜜を食べさせてはいけないのはこのためです。知らないと、恐ろしいことになってしまいますね。
最後に
ちょっとくらい・・・
と、油断せずに、変な味や臭いがするもの、開封して時間が経ってしまった食べ物、賞味期限・消費期限が切れた食べものは食べないようにしましょうね。食べ物を無駄にしないためにも食材の購入や調理は計画的にしなきゃなあ・・・