今年も甲子園が盛り上がっていますね。試合の結果が気になる一方で、甲子園球児の足が速すぎると話題になっています。それも、50m走のタイムが日本記録に迫るほどの球児が何人もいるというから驚きです。また、甲子園球児でありながら他のスポーツでも活躍している選手もいるのだとか。
甲子園球児の50m走が速すぎる!
選手の走力を示すために50m走のタイムが伝えられることがあります。誰もが学校の体力テストなどで測定したことがあるでしょうから、どのくらい速いのか非常にわかりやすいですよね。
50m走の日本記録は朝原宣治さんがもつ5秒75。ウサインボルトでさえ5秒47です。つまり、50mを5秒台で走れる人はそうそういないということ。
それなのに、甲子園球児たちの記録をみてみると50m走を5秒台で走っている人が何人もいるのです。
なぜすごい?甲子園球児の運動神経
少し前までは、甲子園球児になるほどの選手であれば、小さい頃から野球一筋というのが一般的でした。しかし、現在は違います。幼い頃から様々なスポーツに親しみ、野球意外にも得意なスポーツがあるという選手が多くなってきているのです。そして、その経験が野球に活かされているといいます。
大阪桐蔭の根尾昂選手といえば、投手としても打者としても大活躍の二刀流選手。しかし、根尾選手は中学校の3年間、野球だけでなくスキー競技にも本格的に取り組んでいたといいます。スキーと野球の共通点は一見ないように思えますが、根尾選手はスキーで下半身を鍛えたことにより体が流れず、安定した動きでボールを出すことができているといいます。ベースランニングにおいても、スキーのターンでエッジを効かせる動きを応用し、コーナーのターンを小さく回れるためかなり有利です。
あの大谷翔平選手も小学生の頃から野球の他に、水泳やバドミントンをしており、現在もそのときの体作りや経験が活かされているようです。
子供時代に、他のスポーツもすることでバランス良く体を鍛え、結果として野球の技術向上にもつながっているのではないでしょうか。
そもそも本当にそんなに速いのか?
50m走のタイムが日本記録なみという甲子園球児が何人もいるというのはいくらなんでもすごすぎますね。実は、甲子園球児の50m走のタイムは、実際よりも0.3~0.5秒ほど速くなっている可能性があるといいます。
陸上競技ではタイムを電動計測してタイムを測定しますが、高校野球の50m走はほとんどが手動での測定。手動での測定は、1歩目が地面についた瞬間から測定が始まることが多く、しかもフライングなどに電動ほど敏感にならなくてよいので精神的にも走りやすいのだそうです。
陸上競技の世界で電動より手動測定の法が記録がよくなるというのは常識で、手動で測定された場合はタイムに0.24秒追加されることになっています。
もちろん、甲子園球児たちの中には本当に陸上競技で日本記録を目指せるほどの人材がいる可能性はかなり高いでしょう。
まとめ
甲子園球児でありながら、高校卒業後に別のスポーツで活躍している人もいるようです。甲子園に出ることができるということは、それだけで相当な運動神経の持ち主なのかもしれません。50m走もぜひ正確なタイムを知りたいですね。